仏巡のアイデンティティと未成艦【後編】
前記事からの続きです。
フランスツリーの概要がなんとなしに掴めてきましたが
肝心のフランス巡洋艦のアイデンティティはどんな感じになるでしょうか。
また高Tierに来るであろう未成艦、計画艦はどんな感じのものなのでしょうか。
いろいろと調べてみたので、それについて触れていこうと思います。
ソースはココ!
A Look Into The (Possible) Future: Top Tier French Cruisers : WorldOfWarships
(はてなブログ、redditのURL直接貼れないのでh抜きですみません)
フランス巡洋艦について詳しくまとめられていたのでテキトーに意訳してみました。
テキトーですよ。
第二次世界大戦のフランス海軍の開発のうち、巡洋艦の開発はおそらく最も興味深いものです。
フランス軍は戦時中に多くの大型艦を建造することはできませんでした。1942年にドイツに侵攻されて、ほぼすべての船が建造がストップしたせいです。
その代わりに、フランスにはかなりの数の巡洋艦が建造されました。
特に推進の分野において、多くの技術的進歩があります。
フランスのボイラーシステムは非常に高圧で、
AlgerieとLaGalissonnieresはボイラーが27kg / cm2(385psi)で作動していました。
De Grasse級のボイラーは、35kg / cm 2(500psi)で作動されていましたが、これまでと同様のサイズでした。
船の機関については全く詳しくないので、
具体的に何が優れていたのかを判断できないです。
しかし、ボイラーが高圧であると同じ出力を出すのにコンパクトで済むという利点があると考えられます。
防御面、重量面などいろいろな面で省スペースな機関部というメリットが活きてくるって感じでしょうか。
戦争初期のフランス巡洋艦の多くは、装甲をあまり付けないという特色がありました。
複雑な隔壁設計とを敵弾は回避すればおkという考えでした。
これらの船舶の装甲は、砲塔や弾薬室などのVPを30mmの装甲で守っていたようです。時間が経つにつれて、フランス巡洋艦は速度を犠牲にすることで、装甲を大幅に増やす様になりました。
フランスが建造した最終的な条約型重巡洋艦はAlgerieでした。この艦は他のすべてのフランス巡洋艦の設計とは根本的に異なった設計になっていて、船首楼の船体では無いことや重装甲になっています。
これと水線部装甲の間に重油タンクを配置し、対魚雷用の間接防御として機能させるインナーバルジ方式としての工夫がありました。
軽装甲とは耳にしていましたが、思った以上にペラッペラだったようです。
中Tierまでは機動性による回避で凌ぐタイプ、
高Tierからは重装甲で耐えるタイプに変わっていく感じでしょうか。
このTierがあがって思いっきり使い勝手が変わる感じ、既視感があります。
次に高Tierにくるかもしれない計画艦、未成艦についての話が続きます。
「C5計画」巡洋艦
1939年には、STCN(Service technique des constructions navales)が「C5」という計画を策定しました。
これはC4と命名されたAlgerieの直接の後継艦になることを意図していました。
計画案は2つ知られていて、「C5A3」と「C5SA1」の2タイプがあります。
Aは水上機を搭載するタイプ、SAは航空機を搭載しないタイプです。
以前のフランスの重巡洋艦は203mm連装砲を基本的に採用していましたが、「C5計画」では3連装砲を採用する予定だったようです。
対空兵装は、複数の100mm両用砲と、新しいタイプ対空防衛兵装で構成されます。
あっ、、、空母乗りの皆さん、雲行き怪しいですよ。
まーた。まーーーーた高対空が売りになる巡洋艦が来るのでしょうか。
1935年に考案された37mm Mle 1935 ACADは、おそらくその時代を先んじていたかもしれません。
37mm連装砲塔は、、、ごちゃごちゃ書かれてますが要は、、、射撃指示所、高射装置?とリンクして目標を狙えるのと自動装填機構もあったとか。「C5A3」デザインの方では4つ搭載予定だったようです。
「C5計画」の防御は甲板80mm、舷側は20度に傾斜した100mmになります。
計画された水中防御は300kgまでの弾頭に対応していたそうです。
長さが185メートル、幅が19.85メートル、長さ/幅の比が9.32
(ボルチモア級の巡洋艦は9.51である)で、通常約12,000トンの重量があります。
「C5SA1」デザインはハンガースペースとカタパルトをすべて取り除き、代わりに追加の37mm ACAD(連装砲6基)と100mm両用砲(連装砲7基)を搭載したようです。
フランスではすべての巡洋艦と戦艦に水上機を搭載することを重視していたため、このデザインはあまり考慮されていなかったと推測されます。
また、内部容積の変更を余儀なくされたため、乗組員の宿泊施設が少なくなってしまいます。
どちらデザインでも100,000馬力で32.5ktを予定しています。
対空兵装がやばい。これはまぁ分かりきったことですよね。
空母の餌ツリーは今後増えないんでしょうか;;
そんなことより
装甲も特筆して高いわけでもなく?最大速力も速いわけではない?
やはり回避力で生き残る、戦艦の砲弾を回避盾で受けるタイプと予想できるのですが
どうでしょうか。
「Saint Louis級重巡洋艦」計画
第二次世界大戦の始まりで、新しい艦の設計で多くの点が変化しました。
フランス技術者たちは基準から逸脱した設計をし始めたため、この非常に面白い巡洋艦の計画ができました。
これらの計画された巡洋艦の名前は正式に選ばれることはなかったものの、議論されたものはセントルイス(Saint Louis)、アンリ4世(Henri IV)、シャルルマーニュ(Charlemagne)、ブレンヌス(Brennus)、チャールズ・マーテルル(Charles Martel)、バーシングゼオリックス(Vercingetorix)がありました。
基準排水量は16,000トンと記載されています。
1つだけ設計案が存在しするが主兵器および対空兵器の位置を示すのみの不完全なものです。
上記の「C5計画」デザインと同じ203mm三連装砲3基、37mmACAD(連装6基)を備えた100mm両用砲(連装砲6基)となります。
装甲に関しては様々なアイデアがあったようで、その中にはデザインの面で非常に過激なものもありました。
本艦は12万馬力、33kt以上の最大速力を持つ機関を搭載したと予想されます。
基準16000トンの排水量はなかなか大きく、高Tierの貫禄は十分にある巡洋艦だと想像できますね。
「C5計画」がtier9で、「Saint Louis」がTier10といったところでしょうか。
ところで「Saint Louis」って某米海軍の弾幕艦として存在しているので使えないですよね。
他に議論された名前から選ばれるとしたら、、、「シャルルマーニュ(Charlemagne)」あたりが良くないですか?
シャルル・ジ・ブリタニアみたいでかっこいい(英国じゃねーか!
結局、仏巡洋艦のアイデンティティはどうなるのか
自分は当初こう考えていました。
フランスってイギリスと仲悪いし(ステレオタイプ)
日巡(HEが強い)、独巡(APが強い)、米巡(APとレーダー)
ソ巡(高速弾と手数)、英巡(特殊APのみ)
とくれば、仏巡は英巡の逆をいく、「特殊HEのみ」というのはどうだろうか
と考えたわけですよ。
爆発半径が広いだの、貫通力が高くてダメージ通りやすいみたいなHEです。
しかしさっきのサイトには続きでこう書いてありました。
フランス巡洋艦のAP弾は非常に重くし、134kgをAP弾を820m / sで発射しました。
比較すると米海軍のものは AP Mk.19(非SHS)の118kgで853または823 m / s。
日本海軍ではAP Type 91の126kgで840m / s。
砲設計では、SuffrenとAlgerieが5発/分(12秒のリロード)に達することができ、比較的高い発射レートを可能にしていました。
えーと、、つまり、、高い貫通力のあるAPを連射するのが得意なフレンズなんだね。
どっちかというと英巡寄りじゃねーーーか!!!仲良しかよ!!!!!
そういえばどなたかが仏巡は米巡に似るという情報を挙げていたような。
なるほど、たしかにAPがメインウェポンの重巡といえば米巡が挙げられます。
火力面では米巡に似る感じ、、と
次に最もアイデンティティとなりそうな機動性に関してです。
ソース元では
「船の大きさからも、私が彼らが非常に機動的であると信じさせる」と書かれているように
仏巡のアイデンティティは「回避盾」という予想はたしかにしっくり来ます。
ここでふと思い出したのですが
この間のアップデートで登場した「消耗品強化アップグレード」の1つ
「エンジンブースト改良1」の説明に巡洋艦での利用も可能と書かれているという話。
現状ではエンジンブーストを積める巡洋艦はいないため
誤植なのではないかとの考えもありますが、
将来に積める巡洋艦が登場するとしたら、、、、
したら、、、!
回避盾で機動性に自信ニキ、フランス巡洋艦!!
そのスーパーアイデンティティは!!
ここで私の予想としてここに記しておきます。
仏巡は火力面は米巡寄りのAP貫通強め、
回避盾でエンジンブースト搭載!だと!
なーんか米巡と被ってないですか?まぁレーダーという差別化ですかね、、