夕雲はフレッチャーを呼ぶに値するか
今は昔
かの最強である酸素魚雷は戦艦巡洋艦駆逐艦の三すくみを難のものともせず圧倒的な力を見せていた。
しかし連日大暴れしていたShimakazeは神々の怒りを買い
その魚雷を取り上げられてしまう。
そのドサクサに紛れて、もののついでに強烈な弱体化をくらった艦がいた。
かの者の名前はKagero。
強烈な弱体ゆえに雷撃戦でもパッとせず
元々砲撃戦は申し訳程度の性能。
何より対面にFletcherを呼び、自らのクビをさらに締める具合。
まさに”死神”と呼ばれたことだけはあるというものだ。
その彼女がめでたく左遷されると言うではないか
期待の新人はYugumoと言うそうだ。
彼女はFlecherを対面に呼ぶに値するのだろうか。
全国の(旧)Kageroファンの皆様、失礼しました。
私も酸素魚雷の頃の(古代)Kageroは好きでした。
いやでもかなり(旧)はキツい立場だったと思うのですよ。
特定の艦で来るなという論調ではなく、
どれだけキツい立場だったのかを改めて認識する意味でも諸元性能をまとめてみようと思った次第です。
では、さっそく
Tier9駆逐艦であるFlecher先生を
期待の新生 Yugumoさん と
左遷された(旧)Kageroさん とで比較してみましょう。
う~~ん、フレッチャー先生つんよっ!!
[以後、愚痴(褒め言葉)]
大体ですね、魚雷がいつのまにか日米で優劣逆転してるのどういう理由によるものなんですか!
合計門数、装填時間、被発見距離でFlecherが有利。
そもそも10.5kmってなんですか。これ(古代)Kageroが20km酸素魚雷の時代の調整でしょ!
いつの間にか0.5kmアドバンテージ取られちゃってるじゃないですか。
雷速の低さもたった1kt差で、威力も低いわけではない。
まぁ砲性能については弾道という面もありますし、
米駆逐艦が駆逐戦にて強いことはアイデンティティなので許すとして
速力旋回半径で優位にたちつつ長時間煙幕も健在。
そして反則なのが砲門数を犠牲にせずに「対空防御砲火」を積めること!
空母から見ても嫌な存在です。
[終わり]
Fletcher先生が完璧な存在なのが改めて分かりました。
一方で(旧)Kageroはどのような点で勝っていたでしょうか。
隠蔽と...
....日本駆逐艦の宿命として駆逐艦同士の砲撃戦は苦手であり
占領地などで小競り合いがありそうならばどうしても消極的にならざるをえません。
しかし高性能な魚雷を有し、ジャイアントキリングに一発逆転を狙えるのが醍醐味。
そういう立場だったと思います。
しかし(旧)Kageroに至っては魚雷性能が高性能とは言いづらく
Flecher同様な標準性能...少し劣っているレベルかもしれないです。
こうしたキツい性能を抱えながら戦場に行けば、
対面に召喚されるは同格の覇者Flecher先生。
ますます差が広がり、キツい戦場になっていた。こういう感じだったと思います。
そこで期待の新人Yugumoちゃん!
砲撃性能が大幅に、大幅に強化されましたね。
Tier9にもなって10秒に近いリロードを要求された代物から
5.7秒に短縮。ついでに素晴らしいのが射程が素で11.1km!
「上級射撃訓練」を外して
「抗堪専門家」や「爆発物専門家」を搭載出来るのが
なんともオイシイ。
弾速や弾道は今までの日駆同様なので遠距離でも難なく当てられると思います。
これでFlecherとタイマン出来るかと言えばNOですが
逃走ついでにそこそこの与ダメが期待出来ると思います。
ちょうど良いことに艦尾側が2基4門で火力高いですからね。
そして高速低弾道で火災率7%というHEを撃ち出せるので
遠距離へ隠蔽を保ちながら撃ち続け、火災を発生させるのに期待できそうです。
こういった距離のある戦い方でFlecherとは差別化出来るんじゃないでしょうか。
が、やっぱり魚雷の性能には少し異議を申したい。
魚雷装填ブースターをエンジンブーストとの引き換えにしてくれませんかねぇ...
ともかくも
どこかで見かけた、ブリスカ(Błyskawica)の発展版という表現がしっくりくるような
今までより少しだけ勇敢に立ち向かうことで活躍が望めそうになったかな、と。
なお、Shimakaze。